第四回定例研修会 医王山自然観察会

第四回定例研修会  医王山自然観察会の報告
10月11日、素晴らしい秋空の下、16名の参加で、医王山自然観察会が開かれました。
D班佐野さん、松任さん、川上さんの企画の下、医王山の自然に詳しい石崎さんを講師として、地学、植物等、広い分野にわたって熱心に研修しました。

医王山ビジターセンター前で


石崎講師の説明に、熱心に耳を傾ける。
幹事の佐野吉宏さんからのお便りです。
今日のいちなな会医王山自然観察会は当日参加もあり、16人の参加者を得て、秋晴れの中、和気あいあいの内に終了しました。
 これも、一生懸命、案内解説をしていただいた地元の石崎さんを始め、参加各位のご協力と、D地区担当企画として、下見やアドバイスをして頂いた方々のおかげと感謝しております。
今日はたまたま、石川県自然解説研究会の一行もヨーゼンに来ておられました。
今日、医王山に来た人は、今後「イオウゼン」でなく、「ヨーゼン」と業界用語で言いましょう。 ただし「沼津」は間違っても「イケズ」と言わない様に気をつけましょう。
また、今日ほんの少し同定用に持ち帰った、ナラタケは図鑑で調べたところ、ナラタケに間違いないようです。
鍋物や味噌汁に良いそうですが、生食はしないようにとありました。
皆様の今日撮られた色々な写真が見られるものと、今から楽しみにしております。
本日は本当にありがとうございました。
石澤さんからのお便りです。いつもながら、造詣の深さに脱帽です。
石澤です。D地区の皆様、お世話をありがとうございました!
大沼までは行ったことはあるものの、石川県側から入ったのは初めてでした。
シダもお花も楽しかったです。
ナラタケは、味噌汁、煮物、キノコご飯にしました。もちろんまだ残っています。おいしかったです!
以下、今日見た(確認した)植物たちです。
ヤマヌカボは、途中でコヌカグサと言いましたが、後で間違いに気が付きました。

草本(花や実やむかごのあるもの)
クルマバハグマ、アキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、コメナモミ、アメリカセンダングサ、ガンクビソウ、ヒヨドリバナ、オヤマボクチ、カガノアザミ、ケハクサンアザミ、ヤクシソウ、オオニガナ、ヨメナ、ノコンギク、シロヨメナ、タマバシロヨメナ、ヒメジョオン、ダンドボロギク、ツルニンジン、ヘクソカズラ(果)、オオバコ、オトコエシ、オニシオガマ、ナギナタコウジュ、アキギリ、シロネ(果)、ミヤマトウバナ、クロバナヒキオコシ、サンインヒキオコシ、イヌコウジュ、ヒメジソ、クルマムグラ、エゾリンドウ、ツルリンドウ(果)、センブリ、イヌヌマトラノオ(果)、アキノギンリョウソウ、ミチノクヨロイグサ、シラネセンキュウ、ミヤマトウキ、ダイモンジソウ、ウメバチソウ、サラシナショウマ、オオバタネツケバナ、イタドリ、イヌタデ、ミゾソバ、タニソバ、ハナタデ、アキノウナギツカミ、ムカゴイラクサ(むかご)、アカソ、カラムシ、アオミズ、ウワバミソウ(むかご)、ヤマトキホコリ、カラハナソウ(果)、ヤブハギ(果)、クズ(果)、ノササゲ(果)、メドハギ、キンミ
ズヒキ、ヒメキンミズヒキ(果)、カヤツリグサ、カワラスガナ、ススキ、カリヤス、ミヤマアブラススキ、スズメノヒエ、ササガヤ、メヒシバ、コメヒシバ、チジミザサ、ヤマヌカボ、スズメノカタビラ、ユキザサ(実)、サルトリイバラ、オオウバユリ(果)、オオバギボウシ(果)、イワショウブ、ヒロハテンナンショウ(果)、ヤマノイモ(果、むかご)

樹木
オオキツネヤナギ、ヤシャブシ、ツノハシバミ、ミズナラ、クリ、キタコブシ、ホオノキ、オオバクロモジ、ウワミズザクラ、モミジイチゴ、クマイチゴ、コバノフユイチゴ、マルバマンサク、ヤマアジサイ、エゾアジサイ、コアジサイ、イワガラミ、ウツギ、フジ、イタチハギ、ミツバアケビ、サルナシ、ユキバタツバキ、ヒサカキ、アカメガシワ、アサクラザンショウ、カラスザンショウ、キハダ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ヌルデ、ツタウルシ、ウリハダカエデ、ヤマモミジ、ハウチワカエデ、アカイタヤ、トチノキ、ツリバナ、アオハダ、ノブドウ、サンカクヅル、ヤマブドウ、ミズキ、ヤマボウシ、アオキ、コシアブラ、ヤマツツジ、アクシバ、マルバアオダモ、ムラサキシキブ、クサギ、タニウツギ、ツクバネウツギ、オオカメノキ、ミヤマガマズミ、チシマザサ、チャボガヤ、ハイイヌガヤ、アカマツ、アシウスギ

羊歯
フユノハナワラビ、ゼンマイ、キジノオシダ、ヤマソテツ、ウラジロ、コバノイシカグマ、ワラビ、オサシダ、シシガシラ、サカゲイノデ、リョウメンシダ、ジュウモンジシダ、ミヤマベニシダ、ヤマイタチシダ、ホソバナライシダ、ヤマイヌワラビ、ヤマカライヌワラビ、サトメシダ、オオサトメシダ、キヨタキシダ、ウスゲミヤマシケシダ、ミゾシダ、アオハリガネワラビ、シケチシダ、イヌガンソク
松任さんからの写真付きのお便りです。
いちなな会の皆さん  こんばんは
 D地区担当の佐野さんから報告がありましたように、今日、医王山の自然観察会に参加してきましたのでその状況を写真報告の形で報告します、あいにく佐野さんが荷物が重いと言ってカメラをどこかに置いてきたそうなので私が代わりを努めさせていただきます、 石崎さん 石澤さん他の人達の解説もありまして実りある(キノコを沢山収穫 溝口さんのご指導の下)一日になりました、 キノコも食べてこうして生きてメールを打てるのも、溝口さんの的確なご指導の賜物です。
それでは 写真を御覧ください。
 
  出発前の打ち合わせ
 

三蛇の滝です
 
 
大池から眺めたトンビ岩 山の上の尖ったところ
 
 
鎖を伝いながら登る 急坂です 上の人のお尻しか見えません


下を見ると帽子しか見えない


トンビ岩です  上に立つと飛び降りたら鳥になれそうな気がしました、あぶない! 

勇敢な女性!怖いもの知らず? この方はだれでしょうね?
 

トンビ岩の険しさが少しは判っていただけたでしょうか?


岩肌にへばりつく人々!  トンビ岩上から写す、必死でした。


こんな真剣な顔をして何を見ていたのでしょうか?  ひょっとしたらUFOかな?   これもトンビ岩上からです。


トンビ岩から見た大池


左上の木の下付近から湧き出している泉、光線等により三色に変化するという、三色泉。
吹上さんからのお便りです。
昨日の医王山、僕もD地区員ながらなにもしませんですいませんでした。
とてもおもしろい観察会でした。お世話していただいた皆様、ありがとうござい
ました。 

花じいさんが登られなかった鳶岩コース他で何種類か木を見ましたので、ご報告。
タムシバ ホツツジ ケヤマハンノキ ウラジロノキ ハナヒリノキ コマユミ
 ウラジロガシ ダンコウバイ 
稜線に小さなブナがありました。大沼にも植えてありましたが。
自信のないもの:アカミノイヌツゲ ミヤマカワラハンノキかヤハズハンノキ
アオキとヤシャブシはそれぞれヒメがつくんじゃないかと思うんですがいかがでしょう?
あとアケビとミズメもいたような気がます。

今回訪れた医王山は五箇山の同じぐらいの高度のところよりも、頼成やねいの里と植生が似ているように感じました。
原因は積雪量の違いでしょうか?風が日本海から直接ぶつかるので、積もらないのかな?
人の手がかなり入ってるのも原因でしょう。さすが加賀百万石、ずいぶん高いところから材木をだしたんですね。
江戸時代から残っているようなものはイタヤカエデだけで、あとはせいぜい樹齢100年前後でしたものね。
山岳というよりは里山といえるような植生ではなかったですか?
同じ山系でも少し離れただけでずいぶん違うっていうのが、とても面白かったです。
今度はもう少し、金沢から離れたところに入ってみたいです。
吹き上げさんからのお便りに対する、石澤さんのご返事です。
ふきあげさん、皆さん、今晩は!
鳶岩コースは、またいろいろとあったようですね。補足をありがとうございます。
もう5年前のことですが、アカミノイヌツゲは覚えています。ほかにホナガクマヤナギなんかもしっかり覚えています。ミヤマカワラハンノキやヤハズハンノキは記憶にありませんです。地味ですもんねえ。。
アオキは、最近の研究ではヒメアオキとアオキは区別しなくなっています。今後意識的にヒメアオキは使わないようにしようと思っております。
また、ヤシャブシはしっかりとありましたよ。ヒメヤシャブシは確認していませんが、あってもおかしくないです。むしろあのあたりはヒメヤシャブシこそ本来のものでしょう。
他にもまだたくさんあったと思うのですが、私の場合、記憶力はシダとお花が咲いているもの(実も)に占領されてしまうのと、150種類を超えると怪しくなるので、特に樹木は抜けていると思います。
では、またよろしくお願いします。
吉田秀次さんからのお便りです。
医王山観察会では大変お世話になり、有難うございました。
これまで呉西方面の山を登ったことはあまりなく、今回の医王山登山は初めての貴重な経験になりました。
どなたか「少し甘くみていた」とメールしておられたように、鳶岩までの登りは結構きつく感じました。メールの鳶岩付近での写真を見て我ながら情けなく思っています。若いと思っていましたが、もう年なのかも。どうやら標高にダマされ甘くみたようです。
なお家に帰ってからおいしくナラタケのみそ汁をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。
佐野吉宏さんからの追加のお便りです。
医王山自然観察会へは、「秋の野草」と「樹木(見分けのポイント)図鑑」をザ
ックに入れていったのですが、帰ってから見当たりません。
帰ってからザックの上のポケットから出したのは覚えているのですが、未だに出
てきません。 というのも、石澤さんの報告にあった医王山で見た植物をこの際、図鑑で確認しようと思ったからで、やむなく、山と渓谷社の「日本の野草」という本も持っているので、それで
少し調べてみました。 ところが、サンインヒキオコシ、ミチノクヨロイグサ、ヤブハギ(果)、カワラスガナ等、載っていない物が結構ありました。
今はっと気がつきましたが、カワラスガナは、カワラニガナの打ち間違いでは?
今日犬の散歩の途中、文苑堂の近くまで行ったので、植物図鑑のコーナーで牧野植物図鑑など、一番厚い図鑑で調べましたが、サンインヒキオコシなど、やっぱり載っていませんでした。
ということは、いちなな会の研修は、日本の最も権威のある図鑑の上を行っているということなのかなーと自信を持った次第です。(失礼、私じゃなく石澤さんでした) そこで私としては、県内の里山と山(立山など)の植物で、大抵の図鑑に載っているものが分かるようになればいいのではないかという結論になりました。 これだけでも大したことじゃないですか!
という訳で、大きい図鑑を買うのはやめました。 株も下がっているし・・・・


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